2013年 03月 04日
エッセイ |
『濡れる』
最近、困っていることがある。
お尻が濡れるのだ。
念のため言っておくが、粗相をしてしまうわけではない。
雨上がりに自転車に乗ると、サドルに付いた水で濡れてしまうという話である。
そんなの当たり前ではないかと思われそうだが、少し違う。
雨が上がってから、一日二日いや、三日も四日も経っていても、まだ濡れる。
なぜか。
サドルがひび割れていて、水が染み込んでしまうのだ。
寒風吹きすさぶ中、お尻を濡らして帰るのは悲しい。
しかし、それでも帰りはまだいい。
行きはさらに悲しく切ない。
お尻を濡らしたまま改札を抜けて、お尻を濡らしたまま階段を上がり、お尻を濡らしたまま電車に乗って、そしてお尻を濡らしたまま職場に到着するのだ。もっとも、その前に乾いてしまうかもしれないが。
お尻が冷たいのもイヤだが、
「あら、なにあの人、お尻濡らして、イヤぁね」
「ちょ、マジ?ケツ濡れ?ヌレケツ?ヤバくね?」
などと思われているのではないかと、気になってしまう。
サドルだ。
すべての原因はサドルにある。
そう、代えてしまえばいいのだ。
それは分かっているのだが、私が停めている自転車置き場は形状的に、隣の自転車のハンドルがサドルにズリズリと当たってしまう。それを繰り返していくうちに、立派なひび割れ君が誕生してしまうのだ。
では、当たらないようにサドルを低くすればいいのか。
いや、それは違う。
ベストなライディングポジションを取るためには今の位置しかあり得ない。
それを曲げて屈辱的なフォームで乗り続けるなど抱腹絶倒だ。
いや違う。
本家本元、傍若無人…、茫然自失?
本末転倒だ、そうだ。
ではどうしたらいいのか。
濡れないサドルにすればいいのか。
あるいは、濡れないお尻にすればいいのか。
濡れないオシリ?
例えば、カッパのズボンだけを履いて行くとか?
ありえない。
ズボンを履かずに行くとか?
なに言っているのか分からない。
全く困ったものだ。
はぁ…。
サドル、買おうかな。
最近、困っていることがある。
お尻が濡れるのだ。
念のため言っておくが、粗相をしてしまうわけではない。
雨上がりに自転車に乗ると、サドルに付いた水で濡れてしまうという話である。
そんなの当たり前ではないかと思われそうだが、少し違う。
雨が上がってから、一日二日いや、三日も四日も経っていても、まだ濡れる。
なぜか。
サドルがひび割れていて、水が染み込んでしまうのだ。
寒風吹きすさぶ中、お尻を濡らして帰るのは悲しい。
しかし、それでも帰りはまだいい。
行きはさらに悲しく切ない。
お尻を濡らしたまま改札を抜けて、お尻を濡らしたまま階段を上がり、お尻を濡らしたまま電車に乗って、そしてお尻を濡らしたまま職場に到着するのだ。もっとも、その前に乾いてしまうかもしれないが。
お尻が冷たいのもイヤだが、
「あら、なにあの人、お尻濡らして、イヤぁね」
「ちょ、マジ?ケツ濡れ?ヌレケツ?ヤバくね?」
などと思われているのではないかと、気になってしまう。
サドルだ。
すべての原因はサドルにある。
そう、代えてしまえばいいのだ。
それは分かっているのだが、私が停めている自転車置き場は形状的に、隣の自転車のハンドルがサドルにズリズリと当たってしまう。それを繰り返していくうちに、立派なひび割れ君が誕生してしまうのだ。
では、当たらないようにサドルを低くすればいいのか。
いや、それは違う。
ベストなライディングポジションを取るためには今の位置しかあり得ない。
それを曲げて屈辱的なフォームで乗り続けるなど抱腹絶倒だ。
いや違う。
本家本元、傍若無人…、茫然自失?
本末転倒だ、そうだ。
ではどうしたらいいのか。
濡れないサドルにすればいいのか。
あるいは、濡れないお尻にすればいいのか。
濡れないオシリ?
例えば、カッパのズボンだけを履いて行くとか?
ありえない。
ズボンを履かずに行くとか?
なに言っているのか分からない。
全く困ったものだ。
はぁ…。
サドル、買おうかな。
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by kumoganagareteiku
| 2013-03-04 07:54
| エッセイ