2011年 05月 07日
超短編小説:2 |
「地球の危機」
ついにその時がやってきた。異星人が攻めてきたのである。世界は、恐慌状態に陥った。
だが地下の秘密研究所では、一人の男の出撃準備が進められていた。その男とは、全世界の科学技術の粋を結集して造り上げられた、最終兵器〝スーパーヒーロー〟である。
彼の力は、理論上無限大、つまり、もっとも「神」に近い男である。その逞しい姿は、見るものに絶対的な安心感を与える。
精悍な顔に、やや苦悩の表情が窺えるのは、使命の重さゆえか。
準備完了!射出口オープン!
辺りが静まり返る中、人類の運命を乗せたカウントダウンが始まる。5・4・3・・・。
そのときヒーローがちょっと慌てた様子で手を上げた。
「あ、ちょっ、お、おしっこ!」
* * *
いやー、ちょっと遅れちゃいました。午後7時って言ったのに・・・。
自分で決めた締め切り、なんとか守れるようにしたいと思っています。
ついにその時がやってきた。異星人が攻めてきたのである。世界は、恐慌状態に陥った。
だが地下の秘密研究所では、一人の男の出撃準備が進められていた。その男とは、全世界の科学技術の粋を結集して造り上げられた、最終兵器〝スーパーヒーロー〟である。
彼の力は、理論上無限大、つまり、もっとも「神」に近い男である。その逞しい姿は、見るものに絶対的な安心感を与える。
精悍な顔に、やや苦悩の表情が窺えるのは、使命の重さゆえか。
準備完了!射出口オープン!
辺りが静まり返る中、人類の運命を乗せたカウントダウンが始まる。5・4・3・・・。
そのときヒーローがちょっと慌てた様子で手を上げた。
「あ、ちょっ、お、おしっこ!」
* * *
いやー、ちょっと遅れちゃいました。午後7時って言ったのに・・・。
自分で決めた締め切り、なんとか守れるようにしたいと思っています。
by kumoganagareteiku
| 2011-05-07 22:15
| 超短編小説