2011年 07月 24日
エッセイ |
『ちょっと前の話』
うっかりして忘れていたが、今日はすでに日曜日だ。
ネタを何にも用意していなかった。
というわけで、3年くらい前にmixiに書いた物をここに載せてみようと思う。
***********************************
いや、びっくりしたね。
なにがって?
弁当の話なんだけどね。
息子が幼稚園から帰ってきて、背負ってきた荷物をチェックしたんだけど、弁当箱開けたら大食いの息子にはめずらしく、結構残してた。
あれっ、と思ったけどまあそんなときもあるのかなって感じで、大して気にもしなかった。
そしたら息子、「おなかすいた!」ときた。
それを聞いた嫁が、
「じゃあ残してきたお弁当食べる?」と言っている。
「いや~、やめといたほうがいいんじゃない。」
と言ってみたが、嫁はにおいを嗅いで
「大丈夫そうだよ。食べる?」
「うん。」
で、食べ始めたんだけど、いつものことながら息子の食べっぷりには感心する。食べ終わって、
「おなかすいた。」
だって。
さらにバナナ1本追加。
その後、粘土で遊んで私とお風呂に入った。
そしたら嫁が扉を開けて、
「ねえ、聞いて聞いて!」
「なに?」
「今幼稚園から電話があったんだけど、残してきたお弁当ねぇ、ふた開けるときに床にドバッとこぼしちゃって、それを拾って入れといたんだって!」
「えっ・・・」
ははは、こぼしたヤツだって。拾って入れたんだって。
言うの遅いよ!全部食べちゃったよ!
っていうか戻すなよ!って思ったけど、嫁いわく
「捨てると全部食べたのかと思っちゃって、食べた量が分からなくなる。」
と言うことらしい。なるほどね。
それならそうと、“こぼしました”ってメモでも付けておいてくれればいいじゃん、って思うんだけどねぇ。
それに電話するならもっと早くしてほしいよね。
まあ、まさか食べるとは思わなかったんだろうけど。
しかし考えてみると、息子も彼なりにこぼして持ち帰ったことに、引け目を感じていたのかもしれない。
「今度から全部食べるからね。」
と言っていた。それで何も言わずに食べちゃったのかもしれない。
あるいは、ひいき目に見れば、作ってもらった母親に気を使ったとも取れるが。
とりあえず、おなかも痛くなってないみたいだし、ちょっとした笑い話かなってことで。
ははは。
***********************************
これを書いた当時、息子は年少さんであった。
それが今や、ピカピカの一年生である。
前歯が二本も抜けて、ニッと笑うとなんとも間の抜けた顔になってしまうのだが、元気いっぱいの健康優良児になった。
幼稚園も小学校も大して変わらないのではないか、などと呑気に考えたりしていたが、やはり全然違うものである。
小学校は、勉強をするところである。
先生は、それを評価する人でもある。
今のところ、「良い」と、「大変良い」くらいの差でしかないが、それでも彼はすでに、競争社会の中に入り込んでしまった。
『こども』はこうして少しずつ『ひと』になって行くのである。
がんばれ息子!
君の未来は大きく開けている。
うっかりして忘れていたが、今日はすでに日曜日だ。
ネタを何にも用意していなかった。
というわけで、3年くらい前にmixiに書いた物をここに載せてみようと思う。
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いや、びっくりしたね。
なにがって?
弁当の話なんだけどね。
息子が幼稚園から帰ってきて、背負ってきた荷物をチェックしたんだけど、弁当箱開けたら大食いの息子にはめずらしく、結構残してた。
あれっ、と思ったけどまあそんなときもあるのかなって感じで、大して気にもしなかった。
そしたら息子、「おなかすいた!」ときた。
それを聞いた嫁が、
「じゃあ残してきたお弁当食べる?」と言っている。
「いや~、やめといたほうがいいんじゃない。」
と言ってみたが、嫁はにおいを嗅いで
「大丈夫そうだよ。食べる?」
「うん。」
で、食べ始めたんだけど、いつものことながら息子の食べっぷりには感心する。食べ終わって、
「おなかすいた。」
だって。
さらにバナナ1本追加。
その後、粘土で遊んで私とお風呂に入った。
そしたら嫁が扉を開けて、
「ねえ、聞いて聞いて!」
「なに?」
「今幼稚園から電話があったんだけど、残してきたお弁当ねぇ、ふた開けるときに床にドバッとこぼしちゃって、それを拾って入れといたんだって!」
「えっ・・・」
ははは、こぼしたヤツだって。拾って入れたんだって。
言うの遅いよ!全部食べちゃったよ!
っていうか戻すなよ!って思ったけど、嫁いわく
「捨てると全部食べたのかと思っちゃって、食べた量が分からなくなる。」
と言うことらしい。なるほどね。
それならそうと、“こぼしました”ってメモでも付けておいてくれればいいじゃん、って思うんだけどねぇ。
それに電話するならもっと早くしてほしいよね。
まあ、まさか食べるとは思わなかったんだろうけど。
しかし考えてみると、息子も彼なりにこぼして持ち帰ったことに、引け目を感じていたのかもしれない。
「今度から全部食べるからね。」
と言っていた。それで何も言わずに食べちゃったのかもしれない。
あるいは、ひいき目に見れば、作ってもらった母親に気を使ったとも取れるが。
とりあえず、おなかも痛くなってないみたいだし、ちょっとした笑い話かなってことで。
ははは。
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これを書いた当時、息子は年少さんであった。
それが今や、ピカピカの一年生である。
前歯が二本も抜けて、ニッと笑うとなんとも間の抜けた顔になってしまうのだが、元気いっぱいの健康優良児になった。
幼稚園も小学校も大して変わらないのではないか、などと呑気に考えたりしていたが、やはり全然違うものである。
小学校は、勉強をするところである。
先生は、それを評価する人でもある。
今のところ、「良い」と、「大変良い」くらいの差でしかないが、それでも彼はすでに、競争社会の中に入り込んでしまった。
『こども』はこうして少しずつ『ひと』になって行くのである。
がんばれ息子!
君の未来は大きく開けている。
by kumoganagareteiku
| 2011-07-24 13:15
| エッセイ